今回は、家づくりにおいてまず考えてほしいことを記事にします。
家づくりでは、自分達の要望を工務店様に伝え、具現化していただくてはなりません。
また、自分自身で様々な対応(情報収集、書類の申請等)をしなくてはいけません。

- 家を建てる時は、まず何を決めたらいいですか?
- 家づくりを始める時に、最低限何を始めるべきですか?
なぜ「コンセプト」が必要なのか?コンセプトが無いとどうなるの?
この記事を読んでくださっている方が、新居を検討する際のコンセプトとして、現在の生活の問題点を抽出しどのように解消、改善できるか。を考えると失敗が少ないかと思います。
そして、我が家のコンセプトは「掃除のしやすい家🏠」です。
では、実際に我が家を例の参考として、失敗しない家づくりのコンセプトの立て方をご紹介します。これから家を建てる予定の方は参考にしてださい。
基本「コンセプト」の決め方の実例
「コンセプト」とは
まずは、コンセプトとはgoo辞書に掲載されているデジタル大辞泉によると、コンセプトの意味として「1 概念。観念。」とあります。英語をストレートに和訳すると、こういった意味になります。
結論、今回の記事では概念を決めよう!!です。
現在の暮らしの問題点から基本コンセプトを考えた
私達夫婦は結婚当初から。「マイホームを持てえればいいね~」程度に考えていました。そのため実際には何の構想もなく、ふわっとしたイメージだけでした。
そんな我が家は、築50年以上経過したアパートの4階(エレベータなし)に子供2人 4人家族で暮らしており、様々な問題点から基本コンセプトを考えていきました。
では、次に問題点の抽出についてご説明します。
問題点の分類について
問題点の抽出にはそれぞれの家族構成、現在の住まいの問題点、改善点を挙げなくてはいけません。以下内容は我が家での問題点なので、参考程度にお願いします。
大きく分類すると、キッチン、トイレ、お風呂、収納、その他の「5つ」です。
☆キッチン
- 収納スペースがない。
- 子どもが簡単に引き出しを開けれる。挟まれる危険がある。
- G(あえて記載はしません)の出現があった。
- 小物を収納すると取り出しにくい。
- 大人2人が並んで調理ができない。
- L字のため片方の扉を開けると、片方が開けれない。
- シンク、調理台が850mmで私(175cm)の腰が疲れる。
- 卓上食洗機や食器乾燥機が置けない。
- 大きな鍋等はすぐに拭いて片付けないとスペースがない。
☆トイレ
- 窓に虫たちの溜まり場が都度できるため開けられない。
- 別の換気扇がない。
- 換気ができないので、消臭剤の使用量が多い。
- 水を流すとすぐわかる。
- 収納がないので、DIYで収納スペースを設ける必要がある。
- 全体的に狭いため、掃除がしにくい。
- なぜか照明が横についており、まぶしい。
☆お風呂
- 狭い(湯舟:700mm×700×600mm)。基本正座で入浴。
- 子どもを順番に入れないと、自身が入れない。
- 夏は換気しにくくて暑い。冬は隙間風で寒い。
- ステンレス+保温なしのため冬はすぐに冷める。
- カビがすぐに生える。
- 窓がの結露がひどい。
☆収納
- 基本和室のため、収納スペースが少ない。
- 子ども服の入れ替えが大変。
- ひな人形、五月人形の収納スペースがない。
- オタクグッツが段ボールに入ったまま。
- 収納スペースがないので新たなオタクグッツを購入するのに躊躇ってしまう。
- 都度収納箇所を確認しないとカビが生える。
- 収納スペースを確保するために棚を買うと、結果、狭くなる。
☆その他
- とにかくカビがひどい。。。。
- Gとか虫とかこんにちは( ´艸`)することが多い。
- 子どもの健康に影響が及ぼしそうで怖い。
- 掃除したいがしにくく、大変。
問題点を抽出することで、家づくりに必要な項目が見える

問題点を列挙して抽出してみると、それだけで家づくりをどうしたいかみえてきませんか?
しかし、全ての問題点を解消することは、予算やスペースの関係上ほぼ無理だと思います。どこかで妥協することになるかもしれませんが、コンセプトと照らし合わすことで無理なく無駄なく対応できます。
考えたコンセプトの一覧
実際に列挙した問題点から、どのように我が家のコンセプトを決めていったのかをご紹介します。また、よく目にするコンセプトを羅列したので参考まで。
- 使いやすいキッチン
- 機能的で量も十分な収納スペースの確保
- 一日の疲れを癒やしてくれる大きなお風呂
- 家族団らんできるダイニング
- 自然素材を使った、風景に馴染む外観
- 子育てがしやすい家
- 好きな趣味に没頭できる家
- 2世帯、3世代の⼤家族でにぎやかに住まう家
- 将来カフェやショップを併設した家
- 会社、実家、最寄りの駅から近い家
掃除のしやすい家というコンセプトを決めた理由
家づくりを始める際に、実際に私達夫婦が考えたコンセプトを以下に纏めましたのでご紹介します。
実際に、このコンセプトに沿って家づくりが進められました。
また、家づくりの判断で迷った時、予算が厳しくなった時も、このコンセプトに立ち返って取捨選択をしていきました。
☆構造
- 窓をできる限り少なくし、窓掃除を無くす。
- 扉を上吊り戸にすることで、ルンバを最大限活用。
- サッシの溝を無くす、減らすことで掃除を楽にする。
- 家事同線を考慮して、ほぼ四角い家にすることで、掃除面積を減らす。
- 外壁の材料はコンセプトに沿った材料から選定する。(別記事で紹介)
☆外構
- 庭は人工芝にする。
- ウッドデッキではなくタイルデッキを採用。
- 車はしばらく1台で運用するため、カーポートを1台分とし、自転車の駐車スペースを兼用して縦長を採用。
- 玄関の前での植栽は不採用。(落ち葉掃除対策)
- アプローチはコンクリート。あとは防草シート+砂利(防犯対策)にて施工。
☆玄関・勝手口
- 人や物が出入りしやすいように広めのスペースを確保。
- 玄関ドアは引き戸を採用。
- 玄関ドアは静脈認証システムと連動にて、キーレスを採用。(鍵を持たなくても指があれば大丈夫という思想)
- 普段使用しているバック、アウター、靴、帽子、スリッパ、子供の外遊びグッツなどを出し入れしやすい収納場所を確保する。
- 家族分の靴が収納できる容量、シューズクロークを採用。
☆収納
- 扇風機、ファンヒータ、ひな人形、5 月人形など季節物がしまえるスペースを確保(スーツケース、ふとん、加湿器など)
- パントリーや収納箇所には、可動棚を採用し、容量に合わせて調整。
- 各部屋にクローゼットを採用。
- 主寝室にはウォークインクローゼットを採用。
- 1階ランドリーにファミクロを採用。
- 掃除機やクイックルワイパー等の長い物が収納できるスペースを確保。
- 将来設置予定のルンバの基地を確保。
☆キッチン
- 大物の鍋やカセットコンロの入るカップボードを採用。
- カップボード内にゴミ箱が収納できる設計とする。
- 人工大理石で継ぎ目なしを採用。
- シンクは流した後、溜まりが残らないこと。
- トップの高さは900mmを採用。
- フードは自動洗浄機能付きを導入。
- 食洗機は深型を導入。
- 買ってきた食材を車から運び入れるための、最短の動線を確保する。
- 洗い物をしやすくするためセンサー付きの自動水栓を採用。
- IHヒーターを採用。(ただし、すき間にはコーキング予定)
☆トイレ
- 床はクッションフロアを採用。
- 床から750mmは掃除のしやすいタイル(タフウォール:壁面用メラミン化粧板)を採用。
- 収納品から収納棚を取り付け。
- 2階にもトイレを設置。(2階の仕様に合わせたトイレとする)
☆照明関係
- 人感センサー付きダウンライトをメインに数量を決める。(門灯、玄関、シューズクローク、トイレ、廊下、WIC、ファミクロ)
- キッチンにペンダントライトを採用。
- 階段照明はブラケット照明を採用。(ただし掃除しやすい高さに取り付け)
- 1階リビングにはファン付きシーリングライト採用。
- その他シーリングライトは音声認識付きを採用。(リモコンレス)
☆洗面、ランドリー、脱衣所
- 脱衣所は1畳分設ける。(鍵付き)
- 洗面の蛇口は上吊り式を採用。(通常は下からの立ち上がり)
- 洗面台の照明はできる限り薄いタイプを採用。(←語彙力の無さw)
- 洗面周辺に掃除しやすいタイル(タフウォール:壁面用メラミン化粧板)を採用。
- 子どもの汚れ物や漬け置きできるボールまたはシンクを設置。
- すき間はコーキング実施。
- アイロン台兼、洗濯物を畳める台を造作で設置。
- 化粧台も造作で設置(寸法はこちらから指定)
- 床はクッションフロアを採用。
- ホスクリーンを採用。
問題点や改善・要望事項を含めるとまだまだありますが、以上が私達がアパート暮らしの問題点から抽出した要望一覧になります。
これらの要望から「掃除をしやすい家」というコンセプトを決めました。新居ではコンセプト通り実現できたと思っています。
抽出した問題点から家づくりを考えたら実用的なプランになった

自分達が考えたコンセプトから家づくりをすることで、無駄がなく理想に近い家づくりができるよ
では、実際に我が家がコンセプト通りの家づくりができたかは、別記事にて紹介したいと思います。図面等転載ができないので、上手に表現できるかわかりませんが、参考になれば嬉しいです。
最後に
我が家は問題点を上記に記載しましたが、「駅から徒歩〇〇分以内」「近くにスーパーがある」「学校から近い」という問題点は挙がりませんでした。それは、生まれ育った環境によりますが、夫婦ともに歩いて30分以内は何とでもなる精神が根付いていたからかもしれません(笑)。

歩くと時間かかるね

30分前行動すればいいやん
コンセプトを考えることで以下のことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
いかがでしたか?みなさんの家づくりの参考になれば幸甚です。
コメント